海外小説「夜のサーカス」エリン モーゲンスターン

夜のサーカス

夜のサーカス

内容(「BOOK」データベースより)
夜だけ開く黒と白のテントのなか、待っているのは言葉を失ってしまうようなショウの数々。氷でできた庭、雲の迷路、優雅なアクロバット、ただようキャラメルとシナモンの甘いにおい…しかし、サーカスではひそかに熾烈な闘いがくりひろげられていた。若き魔術師シーリアとマルコ。幼いころから競い合いを運命づけられてきた二人は、相手に対抗するため次々とサーカスに手を加え、魅惑的な出し物を創りだしていく。しかし、二人は、このゲームの過酷さをまだ知らなかった―魔法のサーカスは世界中を旅する。風変わりなオーナー、とらえどころのない軽業師、謎めいた占い師、そしてサーカスで生まれた赤毛の双子…様々な人々の運命を巻き込んで、ゲームは進む。世界で絶賛された幻惑とたくらみに満ちたデビュー作。

ちょいコメ
以前読んだ「サーカス象に水を」が大変良かったので、「サーカス」という言葉や美しい表紙に惹かれ、
新着図書コーナーにあったこの本を見つけて借りた。

内容は、運命的な2人の愛の物語。といっても余り甘〜い感じじゃなく結構ハード。
2人は幼い時から魔法の対決が決められていたから。
また、2人の師や、ツキコ達、彼らを囲む登場人物も、それぞれ特別な運命を授けられた人たちばかりで、
ひとりひとりに物語がある。
それなのに文体は、最初から最期まで静かで美しく、不思議な物語だった。
以下ネタバレ





































  













































































  














































結局なんとなくわかるような、わからない様なラスト。
2人の対決は引き分け?それともどちらも敗者なのか?そもそも対決なんてあったのか?
2人でサーカスの管理者になった?それともサーカスの中の部屋のひとつになったのか・・・
また2人の指導者たちは何者だったのか?
他の人たちはどうなったのか、などなど読み終えた今でもはっきりとわからない。
たぶんそんな物語なのだろうな。
映画化が決まっているそうだが、どんな映像になるのかなぁ?