2014年10月の読書メーター

2014年10月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1386ページ
ナイス数:39ナイス

翔ぶが如く〈10〉 (文春文庫)翔ぶが如く〈10〉 (文春文庫)感想
薩軍は鹿児島、城山へ。包囲する七万の政府軍は九月二十四日早朝、総攻撃。西郷、桐野、村田、別府ら幹部戦死。また大久保利通も翌年、凶刃に斃れる。。。ここ一か月は、頭の中は明治維新西南戦争だらけ。が、一通り読んだだけでは、この濃い内容は覚えきれず。将来再読が必要だろう。作者「書き終えて」で、この物語の主人公は西郷で、英雄とされる西郷の実像、維新後の虚像、また、明治国家の基礎は西南戦争以前にできていたなどを知った。西郷との縁のため、薩軍に参加した人達の潔い最期や、大久保暗殺に涙。次「坂の上」だが、借りれるかな?
読了日:10月23日 著者:司馬遼太郎
翔ぶが如く〈9〉 (文春文庫)翔ぶが如く〈9〉 (文春文庫)感想
田原坂薩軍は強く、政府軍は惨敗続き。篠原、永山戦死。薩軍田原坂から後退。。。この巻も、大勢の人達にスポットが当てられるため、覚えきれず(^_^;)。西郷どんは、桐野と離れ、戦闘からも離れ、散歩などして過ごす日々。政府側の戦いは西欧風で、薩軍は戦国時代の侍風。色々問題はあるが、基本的に日本をこうしたいと考える大久保を頂いた新政府と、新政府のやり方に不平を抱えた士達の、計画性のない将を頂いた薩軍との戦い。どちらの軍も、すぐれた人たちの戦いぶりに心を打たれる。「死に場所」という言葉、色々考えさせられた。
読了日:10月14日 著者:司馬遼太郎
翔ぶが如く〈8〉 (文春文庫)翔ぶが如く〈8〉 (文春文庫)感想
西南戦争。明治十年二月十七日、薩軍は鹿児島を出発、熊本城めざして進軍。熊本篠原鎮台司令長官谷干城は篭城を決意。。。。戊辰戦争で指揮した西郷、戦争する気がなかったのか表に出ない。取り巻きの「押しまくる」「戦略なし」の篠原、「熊本城を青竹でひとたたき」と言う桐野達が中心の薩軍。熊本城に固執し続ける上、銃弾が少なかった。新政府軍は、戊辰戦争時の大村益次郎の後継者、山県が徴兵制で兵を集め、銃や銃弾を沢山用意。偵察活動も活発にさせる。後の有名人、負け戦の乃木や、軍人の天才の児玉が登場し、若き日の戦いぶりが語られる。
読了日:10月7日 著者:司馬遼太郎
翔ぶが如く〈7〉 (文春文庫)翔ぶが如く〈7〉 (文春文庫)感想
大警視川路と大久保による、「西郷暗殺の命を受けた密偵潜入」の風聞が、鹿児島私学校に伝わり、明治十年二月六日、対政府挙兵の決議がなされた。大久保、西郷のそれぞれの衝撃は大きい。。。熊本、荻の乱では士族達鎮圧した新政府だが、薩摩への密偵潜入で失敗。西南の役の理由を作ってしまう。日本の未来を考える大久保の、西郷暗殺説は理解できるが、西郷・大久保の2人は幕末・維新では朋友だったので、何とも言えない気持ちが残る。又、露に備えた私学校であるはずが・・。どうすることもできない西郷の無念さ。次巻はついに西南戦争突入か。
読了日:10月1日 著者:司馬遼太郎

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