2013年3月の読書メーター

2013年3月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2594ページ
ナイス数:64ナイス

その日東京駅五時二十五分発その日東京駅五時二十五分発感想
読書会課題図書。主人公の「ぼく」は通信兵。敗戦の一日前、無線の送受信の練習中「ポツダム宣言」を傍受。上官の命により、書類一切を焼却。東京駅で、益岡と共に故郷に向かう電車に乗る。。。冒頭文は「じっとみていると見えてくる「されこうべ」」。どんな話なのかなと思ったら戦争体験記だった。悲惨さが語られない静かな物語。この物語の「されこうべ」は?著者が語るあとがきの「8.15」「3.11」。二つの出来事の関連性(終戦=かつての週末、震災=現在進行形の不安)の話も印象に残る。
読了日:3月24日 著者:西川 美和
ふりだしに戻る (下) (角川文庫)ふりだしに戻る (下) (角川文庫)感想
上巻は、1882年のアメリカの街の様子や、タイムトリップの方法説明などで終始した。下巻に入り、ストーリーが進み出す。まるで映画でも見ているような悲惨な出来事が。そして事態はとんでもない方向へ。サイモンが選ぶ道は?後書きにもあるように、アメリカ人は1880年代を「古き良き時代」としており、懐かしいらしい。自由の女神の腕は、当時はピカピカで、公園に飾ってあったんだな。さぞかし大きかっただろう。
読了日:3月23日 著者:ジャック・フィニイ
ふりだしに戻る〈上〉 (角川文庫)ふりだしに戻る〈上〉 (角川文庫)感想
ニューヨークで広告の仕事をしていた主人公サイモン・モーリーは、タイムトラベルを達成しようとする政府の秘密のプロジェクトに勧誘される。。。サイモンは1882年のニューヨークへタイムトラベルする。方法は道具を使わず、自己催眠で行う。この方法は、以前「ある日どこかで」という映画で行われたのを観たことがある。上巻は、当時のニューヨークの生活が詳しく描かれているため、なかなかストーリーが進まなかった。下巻はどんな話になるかな?
読了日:3月16日 著者:ジャック・フィニイ,福島 正実
うみどり もりたじゅん名作選 (1) (もりたじゅん名作選) (集英社文庫―コミック版)うみどり もりたじゅん名作選 (1) (もりたじゅん名作選) (集英社文庫―コミック版)感想
1970年りぼんに掲載された作品集。。懐かしいタッチの作品。内容は当時にしては、小学生が読むにはハードすぎじゃないかなぁ。(最近じゃ兄妹の恋愛なんてよく見かける気がするが)可愛い絵ではないので、より大人向ぽい。解説は弓月氏一条ゆかり氏とこの本の作者と3人が、第1回新人漫画賞を受賞したらしい。
読了日:3月11日 著者:もりた じゅん
あひるの王子さま 1  あすかコミックスあひるの王子さま 1 あすかコミックス感想
ブサイクな少年が事故に逢い、整形でイケメンに。片思いのゆみこちゃんとうまくいくかな?
読了日:3月10日 著者:森永 あい
色男 (ジュールコミックス)色男 (ジュールコミックス)感想
エリート兄とダメ弟のイケメン双子に愛されるアラサーの独身はまちゃんの話。はまちゃんどちらを選ぶ?。。お決まりで、ありえない話なんだけど、なかなかに面白かった。
読了日:3月10日 著者:上杉 可南子
蛇鏡 (文春文庫)蛇鏡 (文春文庫)感想
ヒロイン玲は、故郷の家に結婚の報告に帰る。蔵で、かつて結婚前に自殺した綾が大事にしていた鏡を見つける。。。坂東さんの本に嵌ってしまった。この独特なぞくっとくる感じがとても良い。解説には「日本人特有の陰湿な世界を描きながらも、英米のゴースト・ストーリーを思わせるドライな感覚」とあるが、まさにそんな作品。ホラーしてはさほど怖くないのがいい。また女性なら誰でも考える「結婚前に揺れる心」が実にうまく表現されていて、そんな所も面白かった。
読了日:3月7日 著者:坂東 真砂子
ボクは東京でリアル (愛蔵版コミックス)ボクは東京でリアル (愛蔵版コミックス)感想
実話らしい。主人公は作者のダビはゲイ。運命の恋人に会いに、高校卒業後すぐに、ドイツから来日するが。。。漫画家のたまきさん、ダビのお母さん最高!ゲイの人も普通の人同様、恋人探しは大変なんだなぁと思った。ダビいい人に巡り合って(話の最後の人?)幸せに過ごしてね。
読了日:3月6日 著者:ダビ・ナタナエル
しましま (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)しましま (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)感想
しましまとは、人間と妖の混ざった生き物。大葉屋の次男・次男は、しましまに気に入られる体質の持主。。。設定はとてもファンタジックで、絵も雰囲気も良かった。(少々わかりにくい所はあったが)。1巻で終わってしまい残念。謎の女の子の正体も謎のまま。
読了日:3月3日 著者:群青
豪放ライラック 2巻 (GUM COMICS)豪放ライラック 2巻 (GUM COMICS)感想
1〜2(続)巻読了。学園ドタバタコメディ。お兄ちゃん大好きなヒロイン・高岡りらは、ブラコンを直すために女子高&女子寮に。。。ギャグ満載で笑える。りらの駄目っぷりがすごい。りらが所属する家庭科部の部長がとても気の毒だ。何を言われてもめげず、明るいりら・・すごいな。回りをとりまく楓や隣室のくるみ・蔦のキャラがまた面白い。私的には、ストレートに物言う蔦がお気に入り。
読了日:3月2日 著者:桑田 乃梨子
ライトノベル(4) <完> (KCx(ARIA))ライトノベル(4) <完> (KCx(ARIA))感想
1〜4(完)読了。主人公は大学生作家の佐々暗龍。ある日彼はミカトという少年に出会う。以来、小説通りの殺人事件が続発(見たて殺人)。。。今回の作品は中編。謎が残り、ラストすっきりしないが4巻で終わった(他の長編も是非!)。現実に起こる様々な事件を「アニメや漫画の悪影響」とされる事への作者の考えが作中に見られる。真摯に事件に取り組む主人公に好印象を覚える。また「スラムダンクを読んでバスケ部に入った」という刑事のキャラもよかった。
読了日:3月1日 著者:なるしま ゆり

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