2013年2月の読書メーター

2013年2月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1929ページ
ナイス数:89ナイス

狗神 (角川文庫)狗神 (角川文庫)感想
知人の本。ヒロイン美希はアラフォー独身。高校時代の辛い思い出に縛られたまま、高知の山里で和紙を漉く日々。美希の一族は、村人から「狗神筋」と忌み嫌われている。そんなヒロインの前に青年・晃が出現。。。知人が「怖いよ〜」と言ってたので心の準備ができてた。「お地蔵さん」「得体のしれない闇」「赤ちゃんの夢」あたりにちょっとぞくっときたかな。作者の文章が上手く、最後までサクサク読めた。こんな伝奇ものも面白いな〜、新たな発見。内容はとても悲しい恋愛。高知弁の会話が印象的。
読了日:2月27日 著者:坂東 真砂子
冥土めぐり冥土めぐり感想
「冥土めぐり」ヒロイン奈津子はパートをしながら身体障害者の夫の世話をしている。ある日、裕福だった昔、家族で泊まったホテルに旅をすることになり、母や弟、昔の出来事を回想する。。。読み始め、この物語はどんな方向へ向かっていくのか怖い思いがした。依存的で、DVを繰り返す母と弟、身体障害者の夫。ヒロインが無理に考え方を変えたり我慢することで終わりになったが・・・う〜ん、言葉が出ない。ある意味救いのある物語かな。「99の接吻」男性Sを巡る姉妹・母たちの話。独特な雰囲気あり。
読了日:2月25日 著者:鹿島田 真希
蒲生邸事件 (文春文庫)蒲生邸事件 (文春文庫)感想
予備校受験で宿泊したホテル(もと蒲生邸)で火災にあった孝史。時間旅行者・平田に助けられる。トリップ先は昭和11年2月26日だった。。。主人公と同じく現代史に疎い私。丁度NHK「BS歴史館」で2・26事件を取り上げてたので、鑑賞後、この本を読んだ。2・26事件〜太平洋戦争への背景を少し知った上で読んだので、蒲生邸主人・蒲生憲之(皇道派の大将)の謎、平田の謎など理解できた(気がする)。私も孝史と同じく、現代史をもうちょっと知らなくては。もし私もこの時代にトリップしたら大変困ることになる。
読了日:2月24日 著者:宮部 みゆき
時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)感想
ヨーク家とランカスター家が王位を争う薔薇戦争時代の末期。トーマス・モアの綴った歴史にある通り、エドワード三世の弟リチャードは、自分が王になるため、本当にエドワード三世の遺児達2人を殺害したのか?現代で入院中のグラント警部が現代式に、当時の資料から推測する。。。グラント警部が謎を解いていく経過が面白い。常識になっている歴史は改ざんされてる?歴史は勝者が作るというけどね。表題の女性は、薔薇戦争集結後の王ヘンリー七世の妻エリザベス、また遺児たちの母エリザベス・ウッドヴィルのことだったんだなぁ。面白かった。
読了日:2月19日 著者:ジョセフィン・テイ
バーニング・ワイヤーバーニング・ワイヤー感想
マンハッタンで電気による爆発「アークフラッシュ」発生。犯人は?連続テロ?ニューヨーク市警は「ウォッチメイカー」を追跡中のライムに捜査の指揮を要請。。。今回の殺人方法は、電気を使ったもの。電気は目に見えない。よけい怖い。身近に使ってるのに電気のことを全然知らず、サマーズの電気の説明がとても勉強になった。人は少しの電力で死んでしまうのだな。子供の頃、台風の風でぶらさがった電線に接触して感電したことがあるが、微量だったようで今更幸運を感じた。今回もライムチーム、特にプラスキーやデルレイの事件にはハラハラした。
読了日:2月3日 著者:ジェフリー ディーヴァー

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