2013年1月の読書メーター

2013年1月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2709ページ
ナイス数:88ナイス

フリッカー、あるいは映画の魔〈下〉 (文春文庫)フリッカー、あるいは映画の魔〈下〉 (文春文庫)感想
大学教授になったジョナサンは、幻の映画監督キャッスルの謎を追う。キャッスルが育った「嵐の孤児たち」教団とは。少年監督サイモンの映画の目的は。。以前聞いた事のある異端、カタール派の歴史が、物語で詳しく説明されており大変興味深かった。そして出てくる出てくる色んな映画の名場面。作者の映画通ぶりが伺える。よく使われた「市民ケーン」「天井桟敷の人々」などは是非観たい。そして物語のなんというラスト!!これで終わったのか。とても印象に残る物語だった。
読了日:1月24日 著者:セオドア ローザック
フリッカー、あるいは映画の魔〈上〉 (文春文庫)フリッカー、あるいは映画の魔〈上〉 (文春文庫)感想
謎の映画監督マックス・キャッスルの作品に抱かれた主人公ジョナサン・ゲイツ。きっかけは古典を上映するクラシック座の経営者スワンの恋人になったこと。。ジョナサンのキャッスル研究が進むにつれ、いろんな事実にびっくり。また後評論家になるクレアの博識ぶりも素晴らしい。どんどん解明されれる謎。「マルタの鷹」は以前鑑賞していたのを思い出す。コンラッド「闇の奥」は「地獄の黙示録」と同じ話かな?映画は当時難解だと思いながら観た。キャッスルの目的は何?下巻へ。
読了日:1月20日 著者:セオドア ローザック
俎上の鯉は二度跳ねる (フラワーコミックスα)俎上の鯉は二度跳ねる (フラワーコミックスα)感想
恭一の男らしさ?に万歳!と言いたい所だが私的には、たまきにしとけばいいのに〜と思った。先がないよ〜。だいたい苦しすぎる。ストーリーの運び方、美しい絵柄はさすがに水城さんだ!
読了日:1月16日 著者:水城 せとな
ジュテーム、カフェ・ノワール (Dariaコミックス)ジュテーム、カフェ・ノワール (Dariaコミックス)感想
ヤマシタトモコさんの漫画だと期待した、のだが・・・。恋愛初期な少女たちという感じ。男性だが。
読了日:1月16日 著者:ヤマシタトモコ
獄門島 (角川文庫)獄門島 (角川文庫)感想
横溝祭り真っ最中の家族に、面白い作品は何?と聞いたらこれだそうな。この物語はクリスティの「そして誰も・・」や、カー「帽子収集・・」などに着想を得て書かれた作品のようだ。。金田一耕助は戦友、鬼頭千万太に遺言を託される。瀬戸内海の小島での連続殺人事件。。。殺され方は絞殺や撲殺だが、遺体は逆さに吊るしてあったり、鐘の中に入れられていたりと狂気なもの。だれが犯人?意図は?私なりに推測しようとしたが、ちっともわからなかった。文章が読みやすいし、とても面白かった。
読了日:1月14日 著者:横溝 正史
風の影 (下) (集英社文庫)風の影 (下) (集英社文庫)感想
フリアンとダニエル、ペネロペとベアトリス、ホルへとトマスなど、過去と現在の展開が似通ってるなぁと思ってたら、訳者後書きに「平行線手法の魔術」と書いてあった。だから謎がわかっても、ダニエルのことが気になって目が離せなかったわけだ。また「資産家と労働者」といった登場人物の対比なども上手いなぁと思った。ダニエルを「忘れられた本の墓場」に連れていった時の父センペーレの言葉「ここは聖域なんだ。本の一冊一冊に魂が宿っている」もいい言葉だなぁ。とても印象深い物語だった。
読了日:1月12日 著者:カルロス・ルイス・サフォン
風の影 (上) (集英社文庫)風の影 (上) (集英社文庫)感想
1945年のバルセロナ。少年ダニエルは「忘れられた本の墓場」でフリアン・カラックス著「風の影」という本に出会う。どんな作家が書いたのだろう?と謎を追うダニエル。また、この本に登場する顔のない男が、ダニエルの前にも姿を表す、死神か。。。著名な本たち、歴史ある都市、謎の作家、呪われた館、死神、運命に翻弄される美少年(と勝手に推測)。わくわくする題材がいっぱいだ〜。下巻へ。
読了日:1月9日 著者:カルロス・ルイス・サフォン

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