国内小説「舟を編む」三浦 しをん 2012年

舟を編む

舟を編む

舟を編むamazon)

三浦 しをん(wiki)

内容(amazonより)
玄武書房に勤める馬締光也は営業部では変人として持て余されていたが、新しい辞書『大渡海』編纂メンバーとして辞書編集部に迎えられる。個性的な面々の中で、馬締は辞書の世界に没頭する。言葉という絆を得て、彼らの人生が優しく編み上げられていく。しかし、問題が山積みの辞書編集部。果たして『大渡海』は完成するのか──。言葉への敬意、不完全な人間たちへの愛おしさを謳いあげる三浦しをんの最新長編小説。

登場人物
馬締光也:玄武書房辞書編集部に迎えられる
林香具矢:馬締の思い人
タケおばあさん:大家さん、香具矢の祖母
松本先生:辞書「大渡海」の編纂メンバー、学者
荒木:辞書「大渡海」の編纂メンバー、編集長
佐々木:辞書編集部事務
西岡:辞書編集部
麗美:西岡の大学時代の友人
岸辺みどり:物語後半、辞書編集部に配属される
宮本:あけぼの製紙社員

ちょいコメ
荒木と馬締の最初の出会いに噴き出した。
荒木「まじめ君、きみの力を「大渡海」に注いでほしい」
馬締「あ〜あぁ〜!」「はってっし〜な〜い!」
この後、どんな展開になるのかと思ったが、3つの恋愛話をおりまぜた辞書編纂の物語だった。
登場人物がみんなよい。
変な人・馬締は、誠実で真面目すぎる人物。
馬締の古風なラブレターに心動かす、板前志望の香具矢。
2人の恋を応援するタケおばあさん。
一見軽薄に見えるが実は気遣いの人・西岡。
特に辞書編纂に一生をかける松本先生や荒木、かっこいいなぁ。

子供の頃から使っている辞書。こんな風に作られていたのだな。
舟を編む」センスある題だなと思った。
読後、手近にある辞書をつい開いて「ぬめり」を確かめてみた。
「女」もひいてみた。なるほどね。

図書館の本なので、ビニールで覆ってあるので、話題の裏の漫画が観れなくて残念。