2012年3月の読書メーター

3月の読書メーター読んだ本の数:16冊読んだページ数:4759ページナイス数:170ナイスわらの女 【新版】 (創元推理文庫)わらの女 【新版】 (創元推理文庫)1956年仏作品。戦争に遇い家族を失い、貧乏で夢も希望もないアラサーのヒルデガルデがヒロイン。大富豪の秘書アントンは、大富豪の老人リッチモンドの遺産欲しさに、老人とヒルデガルドの結婚を計画。2人はどのように話を進めるのか、わくわくしながら読んだ。2人とも悪人なのだが、読んでる最中から、私はヒルデガルドに感情移入してしまい、後に起こる事件にびっくりした。映画は少し原作を変更しているみたい。映画も見たいな。さすがに名作と言われるだけあって、印象に残る物語だった。読了日:03月29日 著者:カトリーヌ・アルレー
幻の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 9-1))幻の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 9-1))1942年作品。まず目次を見ると、死刑前百五十日となっており、主人公が、何かの罪で死刑になるのだなと思った。そしてはじまり。これが有名な冒頭文なんだな。しゃれた文だ。これから何が起こるのかドキドキさせてくれる。女はどこに?「幻の女」という表題通りだ。途中で私自身も、本当に女はいたのだろうかとさえ思った。70年前の作品と思えない、大変印象的な素晴らしい作品だった。作者は人気作家だったが、孤独な人生を送ったらしく、複雑な気持ちになった。読了日:03月25日 著者:ウイリアム・アイリッシュ
NHK連続テレビ小説 カーネーション 上 (NHK連続テレビ小説)NHK連続テレビ小説 カーネーション 上 (NHK連続テレビ小説)2011年作品。何人もの友人が絶賛。時期的にもう今から観てもね〜と思っていた所、たまたま図書館でこの本を見つけた。残念ながら上巻(1〜11週)だけしか置いてなかったのだが。 最初はおてんばな娘だな〜親は大変だな〜とか思いながら読んでいたが、いつのまにかのめりこんでいた。ヒロインの、自分で人生をつかみとろうという前向きな行動に拍手!本当に洋裁が好きなんだな〜そして、彼女を囲む人たちのなんと暖かいことか。再放送してくれたら、是非最初から観たい。読了日:03月19日 著者:
愛おしい骨 (創元推理文庫)愛おしい骨 (創元推理文庫)2010年作品。「クリスマス〜」が大変面白かったので、期待した作品。たくさんの登場人物それぞれの「愛」が描かれている。少女漫画好きな私にとっては、その色々な愛の物語に一喜一憂した。また、相変わらず、登場してくる女性がすごい人ばかり。謎解きのタイミングはちょっとずれた感じ。じらされすぎた。多くの物語を詰め込みすぎたせいかな。nanaco☆さんのコメントにも書かれてましたが、私も同じく以前読んだ「ラスト・チャイルド」に設定が似ていて、つい読んでる最中比べてしまった。読み終えて、まあ面白かったなって感じ。読了日:03月18日 著者:キャロル・オコンネル
幻想文学1500ブックガイド幻想文学1500ブックガイドタイトル「不思議な世界への水先案内」。何となく図書館で手に取る。これはすごい!翻訳本で、自分が最近探しているジャンルの本が国別に紹介されている。英・米はもちろん、仏、独、中、露、東欧など。あらすじ読んでるだけでわくわくする。ただし、もう手に入らない本も多いらしい。発行日が1997年。15年前か〜。思案中。覚え書。英「城と館」p20「時間」p56。米「憑かれた家」p88「不老不死」p104「狂気」p109「幻視」p111「時間」p114。独「異界」p165読了日:03月14日 著者:石堂 藍,東 雅夫,「幻想文学」編集部
道化師の蝶道化師の蝶2012年作品。「道化師の蝶」美しい文章と言葉で綴られる。途中で混乱。「わたし」とは一体誰なのか?友幸友幸を調べてる人?「わたし」は章によって変わる?そう思って読むと納得。そして物語は最初に還る。 「松の枝の記」道化師よりも解りやすくこちらも面白かった。こういうことがあるんだな。どちらの物語も透き通るような文章で素敵な読み心地。「寝る前に読む」本の一冊によい。 読了日:03月13日 著者:円城 塔
第六ポンプ (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)第六ポンプ (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)2012年作品。どの作品も未来の話。深刻な人口・環境問題で、イヤになる背景。そんな背景で、主人公たちは生きている。いろんな事が起こり、それによって考えが変化していく。そんな過程が興味深く読めた。全ての作品が傑作。特に「ポケットの中の法」と表題作が印象に残った。「ポケットの中の法」の少年。今後どのように生きていくのだろうか?「第六ポンプ」知能低下した社会では、こんなことが起こるのか・・と怖かった。読了日:03月12日 著者:パオロ・バチガルピ
映画より面白い―読んで観ろ!必読原作セレクト100 (キネ旬ムック)映画より面白い―読んで観ろ!必読原作セレクト100 (キネ旬ムック)原作読んだ方が面白いらしい。読了日:03月10日 著者:西脇 英夫
ミステリー&エンターテインメント700ミステリー&エンターテインメント700いろんな本があるね〜。数冊の紹介本を読んで重複をチェック。出版日が微妙だが。古典を読みたい時の図書館予約に役立ちそう。読了日:03月10日 著者:河田 陸村,藤井 鞠子
ユリゴコロユリゴコロ2011年作品。題名が気になってた。「ユリゴコロ」って?図書館に予約して数カ月、やっと順番が回ってきた。意味は、告白文の作者の「言葉に言い表せないもの、拠り所、好きな事、満たされる事」の名称らしい。殺人にとりつかれた告白文は、精神に異常がありとても恐ろしい。誰が書いたのか?主人公とどう関係してくるのか?と、一気に読ませられた。作者は物語を上手に畳んだ、救いもある。が、事故にみせて殺された人たちの悲しみ、父母の気持ち、殺人をユリゴコロとする人間の更生なんてあるのか?などと、読後考えさせられ、すっきりしない。読了日:03月07日 著者:沼田 まほかる
SFが読みたい! 2012年版SFが読みたい! 2012年版読了日:03月06日 著者:
ミステリが読みたい! 2012年版ミステリが読みたい! 2012年版読了日:03月06日 著者:
ミステリー世界の旅ミステリー世界の旅読了日:03月06日 著者:
ミステリ・ベスト201ミステリ・ベスト201読了日:03月06日 著者:
妖魔の森の家 (創元推理文庫―カー短編全集 (118‐2))妖魔の森の家 (創元推理文庫―カー短編全集 (118‐2))1970年初版。この短編はどれも密室、密室に関連した殺人を扱っている。どの作品も計算されつくした計画。後で考えてみれば伏線はいたるところにあったようだが、全く気がつかなかった。それが、カーのテクニックなのだろうな。読んでいる私は、H・M卿、フェル博士、ベル警部、マーキス大佐の謎解きでやっとわかり、ただただ感心するばかりだった。「妖魔の森の家」は、印象に残る作品。怪奇とは違う意味でぞっとした。「第三の銃弾」も面白かった。読了日:03月06日 著者:ジョン・ディクスン・カー
火刑法廷 (ハヤカワ・ミステリ文庫 5-1)火刑法廷 (ハヤカワ・ミステリ文庫 5-1)1937年作品。先日読んだ「皇帝のかぎ煙草入れ」は、カーらしくないと記してあったので、代表作とされるこの作品を選んだ。。。1861年殺人罪で断頭台に送られたマリー・モーブリーの写真が、語り手スティーブンズの妻マリーにそっくりという第1章から、物語に引き込まれた。怪奇小説と言われているだけあって、オカルトめいた怖いシーンが続く。エピローグ!!これが、カーの持ち味なんだなと納得。非常に面白い作品だった。名作。読了日:03月04日 著者:ジョン・ディクスン・カー
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