海外小説「妖魔の森の家」ジョン・ディクスン・カー1970年

妖魔の森の家 (創元推理文庫―カー短編全集 2 (118‐2))

妖魔の森の家 (創元推理文庫―カー短編全集 2 (118‐2))

Aga-search

アマゾン
商品の説明
長編に劣らず短編においてもカーは数々の名作を書いているが、中でも「妖魔の森の家」一編は、彼の全作品を通じての白眉ともいうべき傑作である。発端の謎と意外な解決の合理性がみごとなバランスを示し、加うるに怪奇趣味の適切ないろどり、けだしポオ以降の短編推理小説史上のベスト・テンにはいる名品であろう。ほかに中短編四編を収録。

内容
1 妖魔の森の家 (The House in Goblin Wood) (H・M卿)
2 軽率だった夜盗 (The Incautious Burglar) (フェル博士)
3 ある密室 (The Locked Room) (フェル博士)
4 赤いカツラの手がかり (The Clue of the Red Wig)
5 第三の銃弾 (The Third Bullet)

ちょいコメ
この短編はどれも密室、密室に関連した殺人を扱っている。
どの作品も計算されつくした計画。
後で考えてみれば伏線はいたるところにあったようだが、全く気がつかなかった。
それが、カーのテクニックなのだろうな。
読んでいる私は、H・M卿、フェル博士、ベル警部、マーキス大佐の謎解きでやっとわかり、
成程ね〜とただただ感心するばかりだった。

「妖魔の森の家」は、印象に残る作品。怪奇とは違う意味でぞっとした。
「第三の銃弾」も面白かった。
カーの怪奇趣味・意外性はとても楽しめるので、他の作品も読んでいこうと思う。