海外小説「火刑法廷」ジョン・ディクスン・カー1937年

火刑法廷 (ハヤカワ・ミステリ文庫 5-1)

火刑法廷 (ハヤカワ・ミステリ文庫 5-1)

アマゾン

ウィキ
内容
出版社に勤務するエドワード・スティーブンスは、社のドル箱作家の書き下ろし原稿を見て愕然とした。添付されている17世紀の毒殺犯の写真は、顔といい、奇妙な装身具といい、紛う方なく妻マリーのものだった!

登場人物
マイルズ・デスパード:デスパード荘の元主人。故人
マーク・デスパード:デスパード荘の当主
ルーシー・デスパード:マークの妻
イーディス・デスパード:マークの妹
オグデン・デスパード:マークの弟
ヘンダーソン夫婦:デスパード荘の使用人
コーベット嬢:看護婦
エドワード・スティーブンズ:出版社の編集者
マリー・スティーブンズ:エドワードの妻
ブレナン警部
ゴーダン・クロス:犯罪研究家

ちょいコメ
先日読んだ「皇帝のかぎ煙草入れ」は、カーらしくない作品と記してあったので、
カーらしい作品、絶賛されている作品の本作を読んだ。

1861年殺人罪で断頭台に送られたマリー・モーブリーの写真が、
語り手スティーブンズの妻マリーにそっくりという第1章から、物語に引き込まれた。
怪奇小説と言われているだけあって、オカルトめいた怖いシーンが続く。
これが、カーの持ち味なんだなと納得。
エピローグ!!!
とても面白い作品だった。多作な作家さんなので、ぼちぼち他の作品も読んでみよう。