2012年2月の読書メーター

2月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:4257ページ
ナイス数:150ナイス

侍ばんぱいや   (F×COMICS) (F COMICS)侍ばんぱいや (F×COMICS) (F COMICS)
2011年発行。人情コメディ。色事の最中に血を吸う侍×バンパイアの黒羽冬馬。年齢問わず女性にモテモテ。与力の紹介で駆け込み寺の用心棒を引き受けた冬馬。実は夜のお勤めもだった(尼さんも)。沢山の血を飲みすぎて、でっぷり肥えた冬馬(後でダイエットに苦しむ)。後、与力に「いかがした、それは?」と言われ、「処女の血(健康食)でなく、人妻の血(ジャンクフード)が続いたもので・・やはり摂生が一番」のセリフ。随所にセンスあるジョーク。朔太、たみや、カムラ姐さんもいい味出してる。
読了日:02月29日 著者:おがきちか
皇帝のかぎ煙草入れ (創元推理文庫 118-11)皇帝のかぎ煙草入れ (創元推理文庫 118-11)
1942年米作品。ネッドと離婚してトビイと婚約したイブの所に、夜中ネッドが復縁話にきた・・という出だしにあららこれは〜まずいよ〜と、もう私は物語に引き込まれていた。そして殺人事件を目撃?!なんと嫌疑はイブに。どんどんイブは窮地に追い込まれる!!どうなるの〜?と思った時に、キンロス博士登場!ひょいひょいと謎を解いていく・・「底抜けにお人よしで美人」な女性は悪い男にひっかかりやすいのだなぁ。とても面白い心理ミステリーだった。名作。
読了日:02月29日 著者:ディクスン・カー
解錠師〔ハヤカワ・ミステリ1854〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)解錠師〔ハヤカワ・ミステリ1854〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
2011年作品。解錠師マイクル。固く閉ざされた中で、言葉をなくした幼少時の事件後と解錠師としてのふたつの過去が語られる。ふたつの過去はだんだん近づく。。。この物語は、マイクル・アメリアの色んなシーンなどを自分がまるでマイクルの親になった気持ちで読んだ。マーシュに腹を立てながら。解錠のシーンはとてもハラハラさせられた。犯罪なので応援はできないと思いながら、やっぱり応援してしてしまったり。あとがきにあるように、全米図書協会のアレックス賞を受賞した作品だが、まさにそんな「重いテーマ」。傑作。
読了日:02月26日 著者:スティーヴ・ハミルトン
でーれーガールズでーれーガールズ
2011年作品。友人のお勧め。作者の自伝的小説。こんな胸キュン青春ものを読んだのは久しぶり。岡山の町を知っているので、この物語に出てくる店や町並みの描写は、その通りの雰囲気が上手に描かれているなぁと思った。私自身少女漫画好きで、ティーンエイジャーである主人公の迷いが理解できる。そして、大人になってから当時を振り返る気持ちも。ラスト、こんな風に終わらせるかなと思ったが、これも事実なのだろうか?「でーれー、ええ夢見せてもろうたが」という武美の言葉が印象に残る。
読了日:02月25日 著者:原田マハ
閉じられた環〈下〉 (講談社文庫)閉じられた環〈下〉 (講談社文庫)
上巻は、「詐欺師ガイの次の仕事は」と軽い出だしで始まったのだが、下巻はなんという展開!ガイが何度も罠に嵌り状況が何転もするうち、読んでる私もガイと一緒にヴェニスや知らない町で奮闘しているのに気づく。そして、最期の最期まで「いったいどうなるの?」と読まされてしまった。ガイもマックスも登場人物全員が傷を持つことになった「あの戦争」とは?物語が終わった時には、訳者あとがきにも記されているように、「はるかな道を歩いたはずが、気がつけば、もといた場所に立っている」まさにそんな旅から戻ったような物語だった。
読了日:02月22日 著者:ロバート ゴダード
閉じられた環〈上〉 (講談社文庫)閉じられた環〈上〉 (講談社文庫)
1993年作品。知人のお勧め本。詐欺師コンビ、ガイとマックス。豪華客船で有名な投資家の父を持つダイアナをカモにしようとする。本の帯にあるように、「騙すつもりが騙される詐欺師」の物語。。。最初、あらすじを読んだ時は平凡な話だな〜と思ったし、詐欺師なので、主人公に思い入れできなかった。が、物語はだんだん予想とは違う方向に進みあれあれ?てな感じ。ガイはダイアナを救えるのか?ダイアナの秘密は?マックスは誰に陥れられたの?続きはどうなる?下巻へ。
読了日:02月20日 著者:ロバート ゴダード
AnotherAnother
「エアーズ家の没落」を読んでる最中に(怖いよ〜!)、図書館予約本が届き、併行して読み始めた。。 妙に雰囲気のある女の子のイラストの表紙、手にとってみただけですごいインパクトがある。 またホラー・・とは思ったが、読み進んでみると、実はミステリーみたい。 「死者は誰?」を自分なりに推測して読むが違った。なるほどね〜〜 結構分厚い本なのだが、主人公が普通の中3なので、文章がわかりやすく、さくさくっと読めた。 後半は息つくひまなし。面白かった。
読了日:02月17日 著者:綾辻 行人
人生がときめく片づけの魔法人生がときめく片づけの魔法
2011年作品。図書館予約して何ヶ月も順番待ちした本。自分の人生で出会った数々のモノに対して、捨てるのではなく、感謝の気持ちをこめて整理しよう、という本。作者は「ときめき」という整理の判断法をふんだんに使い、片付けの方法などを丁寧に説明してくれ、わかりやすい。私は本は大切だが、もう時期?第1章片づけても片づけても片づかないのはなぜ?第2章まずは捨てるを終わらせる。第3章「もの別」に片づけるとこんなにうまくいく。第4章人生がキラキラ輝く「ときめき収納レッスン」第5章人生がドラマチックに変わる片付けの魔法。
読了日:02月15日 著者:近藤 麻理恵
エアーズ家の没落下 (創元推理文庫)エアーズ家の没落下 (創元推理文庫)
昨日イッキに読み終えた。すっきりしない。上下館の表紙を並べて、ハンドレッズ領主館の全貌も見た。まさに幽霊がいても不思議でない屋敷。ファラデー医師の思い出、ロデリック、エアーズ夫人、そしてキャロラインに起こった出来事も考えた。なぜ作者は原題を「The Little Stranger」にしたのか。ずっと思ってた「物語のオチ」とは何?そっか〜、わかったぞ・・ような気がする。キャロラインのファラデー医師への態度や言葉の意味も(わかってみると実にその通りなのだが)。悲しい。他の人のコメント「再読すると面白い」に納得
読了日:02月14日 著者:サラ・ウォーターズ
エアーズ家の没落上 (創元推理文庫)エアーズ家の没落上 (創元推理文庫)
2010年作品。かつて隆盛を極めたハンドレッズ領主館に閉じこもって暮らすエアーズ家の人々。。。ファラデー医師のハンドレッズ領主館に来た子供時代の思い出や、エアーズ夫人たちの装い、パーティの風景、部屋の描写など、イメージができあがった所でのベイカー・ハイド事件。怖い!館が生きてるの?ロデリックの話している出来事も謎だ。下巻はどんな展開になるかな?話の「オチ」がわかればいいな。館の地図あればいいのに。
読了日:02月12日 著者:サラ・ウォーターズ
ソフィー (創元推理文庫)ソフィー (創元推理文庫)
2009年作品。イギリスの田舎町。マシューは姉ソフィーに守られ、幸せな少年時代を過ごすが。。。物語の出だしからびっくり!監禁!「私」とは一体誰?「私」・過去のソフィー・過去のマティーの語りで物語は構成される。崩壊した家庭で、弟を守るソフィーが痛々しい。秘密の隠れ処、化石探しなどの遊びの下りは、私自身の、姉妹で遊んだ子供時代を懐かしく思い出させてくれた。子供時代を計画的に終わらせたソフィーは。。。傑作。
読了日:02月06日 著者:ガイ バート
祈りの海 (ハヤカワ文庫SF)祈りの海 (ハヤカワ文庫SF)
2000年。SF初心者の私には難易度高い作品。「繭」胎児をくるんで、現代社会のあらゆる毒から保護する繭の研究の物語。主人公が怯えるのにはちょっと笑った。繭があれば、私はもっとまともに育ったかも。また世の中のあらゆる問題が改善されるかな。ひょっとしたら人類滅亡するかも?「祈りの海」マーティンは海で儀式をした時、聖ベアトリスの愛を受けた。なぐさめ、信念を授けられた。驚愕の物語。どの作品も素晴らしいが「祈りの海」がこの本一番の傑作だと思う。
読了日:02月04日 著者:グレッグ イーガン

2012年2月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター