「ジェノサイド」高野和明 2011年

ジェノサイド

ジェノサイド

高野和明(ウィキ)

内容(アマゾン)
急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。それがすべての発端だった。創薬化学を専攻する大学院生・古賀研人は、その不可解な遺書を手掛かりに、隠されていた私設実験室に辿り着く。ウイルス学者だった父は、そこで何を研究しようとしていたのか。同じ頃、特殊部隊出身の傭兵、ジョナサン・イエーガーは、難病に冒された息子の治療費を稼ぐため、ある極秘の依頼を引き受けた。暗殺任務と思しき詳細不明の作戦。事前に明かされたのは、「人類全体に奉仕する仕事」ということだけだった。イエーガーは暗殺チームの一員となり、戦争状態にあるコンゴのジャングル地帯に潜入するが…。

第2回山田風太郎賞 このミス1位他

登場人物(野生時代より)
古賀研人(こが けんと):創薬化学を専攻する大学院生。父の遺志を継ぎ、肺胞上皮細胞硬化症の治療薬を創ろうとする。
李正勲(リ ジョンフン):飛び級をして17歳で大学に入った秀才。肺胞上皮細胞硬化症の治療薬を創る研人をサポートする。
ジョナサン・イエーガー:特殊部隊出身の傭兵。肺胞上皮細胞硬化症を患う息子、ジャスティンの治療費を稼ぐために戦場を渡り歩く。
アーサー・ルーベンス:測定不能なほどのIQを持つ秀才。「ネメシス作戦」という、コンゴ民主共和国における3歳児抹殺作戦を計画。
ナイジェル・ピアース:大手貿易会社「ピアース海運」の御曹司で人類学者。コンゴ民主共和国でピグミーに関するフィールドワークをしている。

ちょいコメ(ネタバレあり)
ハリウッド映画になりそうな物語。日本では研人、コンゴではイエーガーアメリカではルーベンスと、3人の活躍がテンポよく交互に描かれている。スケールが大きい。
作者の、歴史に関した意見が所々に書かれていて、民族問題や戦争のことなど、考えさせられる。
子供兵については、先日鑑賞した「ブラッド・ダイアモンド」を思い出し、大変恐ろしかった。
現実にこんなことが行われているのだなぁと愕然とする。

進化した子供エマ、ヌースはコンピューター世界を自由自在に扱えるのだな。
子供でこんなに自由自在だから、成長したらどうなるの?
イエーガー達が、緻密に計算されたルートでアフリカ脱出する場面(残酷な場面以外は)大変面白かった。
特に、空対空ミサイルのあたり。ちょっと検索してみた、本当にこんなことあるんだなぁ。
ガス・ハイドレードか、、、全く無知な私。勉強になったよ。。。

バミューダ・トライアングルの謎

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