2011年11月の読書メーターまとめ

11月の読書メーター読んだ本の数:9冊読んだページ数:3851ページナイス数:35ナイス
どんな本でも大量に読める「速読」の本どんな本でも大量に読める「速読」の本高速大量回転法。①最初の2分で目次。②前書き後書きを5分。③本文は見出しの拾い読み。5分で3回。④15分で気になった個所を回転読み。また難しい本・気の進まない本は解り易く積ん読(時間をかける速読)。。。確かに何回も繰り返して読むと、わからなかった所が理解できる。本を沢山読むと知識のストックが貯まるからスピードも速くなるのね、納得。フォトリーディングには気をつけよう。読了日:11月30日 著者:宇都出 雅巳
限りなき夏 (未来の文学)限りなき夏 (未来の文学)2008年刊行。「限りなき夏」英テムズ河畔。トマスとセイラは凍った時間に囚われる。「青ざめた逍遥」10歳のマイクルは「明日橋」を跳び、32年未来へ。エスティルに出会う。夢幻群島舞台「火葬」グライアンは初めて火葬の葬儀に参列。「奇跡の石塚」シーブル。レンデンは14歳の時に古い塔で衝撃的な体験をする。「ディスチャージ」ミュリジー。軍事訓練で洗脳されたわたし。アシゾーンの絵の体験。。。美しい文章で過去と未来を彷徨する作品集。前半はロマンチック、後半は怖かった。「青ざめた逍遥」が印象的。奇跡の石塚は何だったのか?読了日:11月30日 著者:クリストファー プリースト
奇跡なす者たち (未来の文学)奇跡なす者たち (未来の文学)2011年刊行。ヴァンス8作品。「最期の城」1967年ヒューゴー賞ネビュラ賞。どの作品も異世界の物語。いろんな人間・異星人が登場し、摩訶不思議な言葉、楽器などが沢山使われる。考え方も色々。背景を理解できず時間がかかったが、どの作品もユーモアがあり面白い。特に「フィルクスの陶匠」「保護色」「奇跡なす者たち」「月の蛾」「最期の城」が印象に残った。「月の蛾」は仮面の名称。仮面をつけ生活するのが当たり前の国。また相手への身分・感情で色んな楽器を選び、演奏しながら会話する。そんな発想が楽しい。読了日:11月28日 著者:ジャック・ヴァンス
999(ナイン・ナイン・ナイン)―聖金曜日 (創元推理文庫)999(ナイン・ナイン・ナイン)―聖金曜日 (創元推理文庫)2000年作品。ホラーアンソロジー12作品。。。ウィルスン「聖金曜日」吸血鬼の群れに取り囲まれた修道院で2人の尼僧は。。コリンズ「ナマズ娘のブルース」貧困と川だけの街で流れ者ホップが桟橋でブルースを歌うと。。キャンベル「ザ・エンターテインメント」奇怪なホテルに迷い込んだ老人。。そしてマレル「リオ・グランデ・ゴシック」捨てられた靴が以外な事件を暴く。黒い鴉さんお薦め通り、この作品が一番だった。毎日同じ場所に靴が捨てられている。出だしからラストまで目が離せなかった。読了日:11月28日 著者:
999(ナイン・ナイン・ナイン)―狂犬の夏 (創元推理文庫)999(ナイン・ナイン・ナイン)―狂犬の夏 (創元推理文庫)2000年刊行。ホラーアンソロジー6作品。。。ランズデール「狂犬の夏」田舎町に起きた連続猟奇殺人の顛末。。。以前「ボトムズ」読了時に、黒い鴉さんが紹介してくださった本。内容は「ボトムズ」とほとんど同じだが、登場人物が少ないようだ。短編と長編の違いを感じた。「ボトムズ」は、こういう風に骨組みを組んで作られた作品なのだなぁと思った。読了日:11月28日 著者:
夢の破片(かけら) (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)夢の破片(かけら) (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)2003年作品。CWA・SD賞。英マナーハウス。長期留守番係の初老の女性ジーン。今回の「田園の館」の仕事を最期に解雇されることになる。緊張の糸が切れ、架空家族を求める。中年泥棒マイクル、恋人に捨てられた妊婦ステフの3人の同居生活が始まる。。。この作品の感想は、一口には言い表せない。不幸な過去の生い立ち話を織り交ぜながら、今の幸せな家族の生活が描かれる。「壊れかけた人格」達なので、怖い。後半、息つかせない程の緊迫感が続く。子供の誕生・成長、老い、孤独、家族、時の流れなどを考えさせられる重厚な作品。読了日:11月18日 著者:モーラ ジョス
ロング・グッドバイロング・グッドバイ1953年作品。MWA長編賞。探偵フィリップ・マーロウ。酒場で億万長者の娘シルヴィアの夫テリー・レノックスと知り合う。友情を感じあう2人。やがてレノックスは妻殺しの容疑をかけられ、マーロウはメキシコへの逃亡を手伝うが、レノックスは銃で自殺。。。有名な作品。私の頭の中では、時に少年のようなフィリップ・マーロウはボギーのイメージで読み進んだ。雰囲気のある文章、しゃれたセリフや情景を楽しませてもらった。他の作品も是非読みたい。読了日:11月13日 著者:レイモンド・チャンドラー
ボトムズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)ボトムズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)2000年作品。MWA長編賞。老人ホームで過ごすハリーの回想。1930年、テキサス州マーヴェル・クリーク。11歳の僕ハリーと9歳の妹トムは、森で伝説の怪物「ゴートマン」に追われ川岸に出る。すると木に、体中を切り裂かれた黒人の裸の死体が。治安官の父ジェイコブが捜査を開始する。。。出だしから、死体・怪物に遭遇するという恐ろしい展開で、そのゾクゾク感がずっと続く。猟奇殺人ミステリーなのだが、人種差別・崩壊した家庭の再生・ハリーの成長などいろんな要素が含まれた物語だった。読了日:11月05日 著者:ジョー・R・ランズデール
ブラック・リスト (ハヤカワ・ノヴェルズ)ブラック・リスト (ハヤカワ・ノヴェルズ)2004年作品。CWA賞GD賞。シカゴの探偵V.I.ウォーショースキー。長年の顧客ダローから、母ジェラルディーンの疑念(無人の屋敷に出入りする不法侵入者の正体)の調査を依頼される。池で黒人男性の死体発見。。。1957年の非米活動委員会(赤狩り)や、9.11テロ以後にできた「愛国者法」(テロを阻止するために必要な手段を提供する法律)など色んな題材が含まれ、考えることが多かった。ヒロインの考えや行動に共感。傑作!読了日:11月02日 著者:サラ・パレツキー
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