2011年10月の読書メーターまとめ

10月の読書メーター読んだ本の数:13冊読んだページ数:4388ページナイス数:121ナイス
黄金の戦女神―デルフィニア戦記〈2〉 (C・NOVELSファンタジア)黄金の戦女神―デルフィニア戦記〈2〉 (C・NOVELSファンタジア)1993年作品。王座を奪回するため、旅を続ける2人を慕って山賊イブンなど仲間が結集する。。。短髪のイブン、悪ガキぽくてなんだかかわいい!115ページの挿絵にペールゼン公爵らしき後ろ姿が。こっち向いてるのがブルクスかな。どんな顔だろう?水戸黄門に出る悪代官みたいだといやだなぁ。かっこいい悪役だったらいいのに。この巻はリィの独壇場だった。全く心配せずに読めた。読了日:10月29日 著者:茅田 砂胡
大鴉の啼く冬 (創元推理文庫)大鴉の啼く冬 (創元推理文庫)2007年作品。CWA長編賞。英北端のシェトランド島。新年の夜、女子高校生キャサリンとサリーは、孤独な老人マグナスを訪れる。新年5日目の早朝、キャサリンは無惨な死体となって発見される。警部ペレスが捜査を始める。。。表紙のような美しい町。だが誰が何をしてもわかるような狭い町での生活。物語はずっと閉鎖的で重厚な雰囲気が漂う。誰が少女を殺したの?なんのために?と推理しながら読み進む。この人かな?と目星はつけるのだが。美しい自然や人々の描写が詳しい物語だった。読了日:10月26日 著者:アン クリーヴス
ラスト・チャイルド(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)ラスト・チャイルド(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)上巻は背景描写が長く続いたように感じられたが、下巻は最初から怒涛の展開。次々とショッキングな出来事が起こり、目が離せなかった。ジョニー・ハント・クロスそれぞれの家庭、ハントとヨーカム・ジョニーとジャックの友情、ジャックの過ち、フリーマントルの存在など、いろんな問題提起があり忙しかった。信念の行動で、結果的にいろんな人を救ったジョニーの行動は素晴らしい。また、読後気づいた、このイラスト!なるほど。読了日:10月25日 著者:ジョン・ハート
ラスト・チャイルド(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)ラスト・チャイルド(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)2010年作品。MWA長編・CWAスリラー賞。少年ジョニーの幸福な日々は、妹アリッサの誘拐事件で人生が一変する。父は失踪、母キャサリンは薬物中毒に。が、ジョニーは妹を捜す。あきらめずに。誘拐事件の担当刑事ハントに助けられながら。。。これでもかと、たてつづけのジョニーの不幸な出来事は、読んでて胸が痛すぎる展開。子供の事件を扱った小説だということは知っていたので、何で読んじゃったのだろうかと思った。いやそれでも、ジョニーの不屈な行動を見届けなければと読み進む。うわ〜もう止まらない。下巻へ。読了日:10月24日 著者:ジョン・ハート
ファウンデーションの彼方へ〈下〉―銀河帝国興亡史〈4〉 (ハヤカワ文庫SF)ファウンデーションの彼方へ〈下〉―銀河帝国興亡史〈4〉 (ハヤカワ文庫SF)第二ファウンデーションを探すファウンデーショントレヴィズ、ペロラットはセイシェル星区のガイアへ。彼らを追うブラノ市長、第二ファウンデーション員ジェンディバル、ノヴィは。。。まず頭の中をこの物語一色にしないと、なかなか読み進められなかった。あとがきにもあったが、セルダンプラン通りに進みすぎるのでその逆説からはじめるという力技がすごい!1〜4部のなかでは一番面白かった。そして続きが大いに気になる。読了日:10月22日 著者:アイザック アシモフ
ファウンデーションの彼方へ〈上〉―銀河帝国興亡史〈4〉 (ハヤカワ文庫SF)ファウンデーションの彼方へ〈上〉―銀河帝国興亡史〈4〉 (ハヤカワ文庫SF)1982年作品。3部作後30年振りの続編。設立から500年後、隆盛著しい第一ファウンデーション(ターミナス)のブラノ市長は、若き議員トレヴィズただ一人の第二ファウンデーション生存説に同意。その所在の探索を命じる。一方、第二ファウンデーションでは、若き発言者ジェンディバルは、トレヴィズに注目する。。。第一・二ファウンデーションの若い二人の天才の動向を交互に織り交ぜながらの展開。2人の、邪魔は入るがうまくかわし行動していく所に読んでてヤッタ感あり。今後どう話が展開するのだろう?さぁ下巻だ。読了日:10月20日 著者:アイザック アシモフ
放浪の戦士―デルフィニア戦記〈1〉 (C・NOVELSファンタジア)放浪の戦士―デルフィニア戦記〈1〉 (C・NOVELSファンタジア)戦士ウォルは曲者に襲われ、突然現れた謎の美少女リィに命を救われる。ウォルは実はデルフィニア王だったが。。。女の子が活躍する話は大好き。リィの華奢な外見からは想像できない抜群の運動能力、剣使いにほれぼれした。沖麻実也氏の描くウォルは、姿も性格も申し分なくかっこいい。勇敢誠実なナシアス騎士団長・ドラ将軍の行動に好感が持てる。将軍娘のシャーミアンの逃亡シーンには胸がすっきりした。全18巻の1巻目、さぁこれから始まる、ぼちぼち読んでいこう。読了日:10月18日 著者:茅田 砂胡
そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)1939年作品。イギリス、デヴォン州のインディアン島の持ち主U・N・オーエンに、過去の罪を持った10人の男女(教師ヴェラ、軍人ロンバート、警部ブロア、判事ウォーグレイヴ、老婦人ブレント、老将軍マカーサー、医師アームストロング、青年マーストン、そして料理人ロジャース夫婦)が招かれた。。。次に誰がどうやって殺される?犯人は?人形の意味は?など考えながらどんどん読み進んだ。ヒントがあったようだが、全く気付かなかった。チャンスがあれば映画版も見たい。読了日:10月17日 著者:アガサ クリスティー
奇巌城 (シリーズ怪盗ルパン)奇巌城 (シリーズ怪盗ルパン)フランス北西部・ノルマンディー地方。伯爵の屋敷で怪事件が起こる。犯人はルパン?高校生探偵・イジドールの推理が進む内に、物語はフランス王家の宝や大針岩の怪洞へ。。。図書館でまっさらの、あまりにも有名なルパンの本を見つけたので借りた。読書好きなほとんどの友人は小学生の時シリーズ読破している。大人で今更とは思ったが読む。イジドール少年の推理が面白い。恋愛ありで、衝撃のラスト。何とも言えない寂寥感。小学生で出会いがなかったのは残念だが、大人になって読んでも素晴らしい作品だった。読了日:10月15日 著者:モーリス ルブラン,南 洋一郎
人形つかい (ハヤカワ文庫SF)人形つかい (ハヤカワ文庫SF)アイオワ州に未確認飛行物体が着陸。捜査官サム・メアリは上司おやじと共に現地へ。住民はナメクジ状の寄生生物にとりつかれていた。。「夏の扉」を読みたくてSF全集12を借りた時、この話も載ってたので読んだ。サムは実力のある捜査官なので、寄生生物に操作された時は不安だったが、後この経験を克服して報復したり、撃退方法を考え出したた時は胸がすっとした。恋愛も描かれていて面白かったが、「夏への扉」を読んだ後だけに、猫のパイレートはかわいそうだった。イラストは寄生生物を隠すために厚着してるのかな?読了日:10月12日 著者:ロバート・A. ハインライン
夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))1956年作品。1970年ダンは「文化女中器」を発明し会社は順調。愛猫ピートは親友マイルズの娘リッキーに懐いている。秘書ベルとは結婚が決まり幸せの絶頂にいたが、ある日ベルと親友マイルズの策略に嵌り、30年冷凍睡眠させられ、目覚めた時は2001年。。タイムマシンを使った復讐劇。どう事実・過去を変更するのか気になり一気に読んだ。11歳の女の子が30歳のおじさんを好きになるものかなとは思ったがまぁそれもありか?年齢差は冷凍睡眠で調節したし。現在まだ、家庭には家事ロボットもタイムマシンもなく残念。面白かった。 読了日:10月09日 著者:ロバート・A・ハインライン
国銅〈下〉国銅〈下〉大仏造立が終わる。仲間14人は事故などで9人に減る。3月・8月に3人ずつ来た道(瀬戸内海を船)を帰る。数か月後、国人は、道足・猪手と共に若狭に帰る逆と4人で、若狭回りで帰途の旅に出る。都で知り合った衛士、寺の病人介護の僧、日狭女への思いを込めて。道中も故郷に帰った後も、国人の優しい行動に胸を打たれた。国人が読んだ詩、生き様も素晴らしい。また「三の中に一が含まれ、十の中に三もある。従って十も一であり、一も十である」や「自分の仏を持て」など、多分作者が伝えたかったであろう仏教の言葉も印象に残った。読了日:10月07日 著者:帚木 蓬生
国銅〈上〉国銅〈上〉友人の超オススメ作品。743年(天平時代)長門周防(山口県)で銅を精錬する人足、国人は、奈良の大仏造立のため、十四人の仲間とともに都へ向かう。誠実な性格のせいか国人の交流(景信・黒虫・頭・仲間たち・船子たち)がとてもいい。絹女との恋もほのぼの。岩肌に大きな仏像を彫っている僧・景信の生き様がすごい。別れの言葉「お前の考えた通り生きていけ。必ず道はみつかる」の言葉が印象に残る。また、巨大な大仏がどうやって造られたのかわかる。当時のご馳走・普段の食事も興味深い。読了日:10月04日 著者:帚木 蓬生
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