2011年9月の読書メーターまとめ

9月の読書メーター読んだ本の数:20冊読んだページ数:7661ページナイス数:98ナイス
果しなき流れの果に (ハルキ文庫)果しなき流れの果に (ハルキ文庫)1965年作品。葛城山の古墳で発見された砂時計は、無限に砂が流れ続ける不思議な時計だった。古墳を調べに行った野々村・教授たちは、その後行方不明・意識不明・死亡。未来の地球は太陽異常の危機に瀕しており、審判者アイは選んだ地球人たちを連れ去り、進化の階梯を進ませようとするが。。野々村、佐世子、アイ、松浦それぞれの話をおりまぜ、物語は進む。スケールが大きく、過去・未来へと登場人物が行き来し、途中頭がついていかなかった。ラストまで読み、再読すると納得できた。難しかった。読了日:09月29日 著者:小松 左京
心臓のない巨人 (PFコミックス)心臓のない巨人 (PFコミックス)「心臓のない巨人」無計画に増築を重ねた複合船エクスクルスス。キング・クラヴァート・船母クララのもとに知能ある猿・朱夏がやってくる。 「バビロンまで何マイル」アタラクシア修道女たちは、母星を買うため身も心も切り売りしている。ついにシスター達の献身で女王「ツィザーレ」の羽化が始まる。 どちらの作品も、佐藤氏の重厚な雰囲気が匂い、現実世界への批判を感じます。 佐藤氏が亡くなられたこと、遅ればせながら昨年知り愕然としました。「ワン・ゼロ」や「夢見る惑星」など今でも大好きな作品です。ご冥福を祈ります。読了日:09月28日 著者:佐藤 史生
第二ファウンデーション ―銀河帝国興亡史〈3〉 (ハヤカワ文庫SF)第二ファウンデーション ―銀河帝国興亡史〈3〉 (ハヤカワ文庫SF)ミュールが第二ファウンデーション員に操作され死亡後は読み進むのに苦労したが、アーカディ登場後、俄然ストーリーテンポが早くなり面白くなる。あとがきによると短編小説ではなくなったという事情からか。何回かびっくりする出来事があったが、いろんな謎がきっちり解明して終わり、さすがに名作だと納得。読了日:09月27日 著者:アイザック・アシモフ
ファウンデーション対帝国 ―銀河帝国興亡史〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)ファウンデーション対帝国 ―銀河帝国興亡史〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)「第一部」ファウンデーション設立から二百年後のセルダン危機。数々の勝利を得た帝国のベル・リオーズ将軍が攻撃してくる。敵ながらこの将軍は、気の毒だ。セルダンの予想通り、成功が失敗だった。優秀すぎる将軍は皇帝の反感を買うのだな。戦国時代にもよくある話だ。「第二部」セルダンの予想外の超能力者ミュールの精神操作攻撃により、ファウンデーションは占領される。それを救うのは第二ファウンデーションだ。ラストのどんでん返しにはびっくりした。ミュールや第二ファウンデーションの謎はシリーズ3に続くようだ。次巻楽しみ。読了日:09月24日 著者:アイザック・アシモフ
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))1968年の作品。核戦争後。火星で奴隷をしていたアンドロイド8名は地球に逃亡。賞金狙いのハンターのリック・デッカードはアンドロイドを追跡する。印象に残るが変わった題名だなと思っていたが読後、内容そのままの題だったのだなとわかった。人間とは?アンドロイドとは?動物、宗教、夫婦など様々なことも考えさせられた。ラスト救いがあり、ほっとした。なるほどの名作。映画では2種類の結末があるらしい。結末が違うと全然違った内容になるだろうな。読了日:09月22日 著者:フィリップ・K・ディック
ファウンデーション ―銀河帝国興亡史〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)ファウンデーション ―銀河帝国興亡史〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)1940年代の名作。7部作の1巻目。心理歴史学ハリ・セルダンは帝国の崩壊を予言したため、資源の乏しい辺境の惑星ターミナスに追放される。銀河百科事典を編纂するグループ「ファウンデーション」を設立。この物語は人間のドラマだ。サルヴァー・ハーディンのセルダン危機を乗り切る行動は素晴らしいし、ホバー・マロウの今後の行動は気になる。セルダン博士の人・計画とは。あとがきに、現在の日本と世界の二重写しと書いてある。なるほど。長いので、気長に読んでいこう。読了日:09月20日 著者:アイザック・アシモフ
謎解きはディナーのあとで謎解きはディナーのあとで数か月前に図書館予約して、やっと順番がきた。内容が複雑でなく、さくさく読めた。私の推理は、風祭刑事・麗子お嬢様と同レベルで、唯一わかったのは、ワインの物語だけ。お嬢様と同じく「アホ」で「節穴」だな。。風祭刑事と麗子、麗子と景山の会話には笑った。10月ドラマが始まるが、キャスト・麗子は北川景子ちゃん、景山は翔君か〜。景山のイメージが少し違うような気がする。一回は見ようかな。読了日:09月17日 著者:東川 篤哉
犬は勘定に入れません 下―あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 (ハヤカワ文庫 SF ウ 12-7)犬は勘定に入れません 下―あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 (ハヤカワ文庫 SF ウ 12-7)ミステリ好きなヴェリティ、怖い上司レイディ・シュラプネル、お坊ちゃまテレンス、金魚好きなミアリング大佐、霊好きな夫人、我儘娘トシー、呑気なペディック教授、愛嬌ある犬・猫など登場するキャラが楽しい。歴史を変えないため、トシーとミスターCを出会わせる主人公2人の計画、主教の鳥株探しに、はらはらした。会話、手紙などユーモアたっぷり。トシーの手紙には笑った。納得のラストで読後感よかった。読了日:09月15日 著者:コニー・ウィリス
犬は勘定に入れません 上―あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 (1) (ハヤカワ文庫 SF ウ 12-6)犬は勘定に入れません 上―あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 (1) (ハヤカワ文庫 SF ウ 12-6)タイムトラベル実現後の世界。大学生ネッドは空襲で焼失した大聖堂修復作業中、レイディ・シュラプネルに「主教の鳥株」探しを命ぜられる。タイムラグで過労のネッドはヴィクトリア朝時代へ療養に行く。各章の題は、シェイクスピアポアロコナン・ドイル他の名言。文章中の本の引用・状況説明など多く読み辛いが、途中から俄然面白くなる。犬のシリル、猫のプリンセス・アージュマンドが笑える。続きが楽しみ。読了日:09月12日 著者:コニー・ウィリス
藤子・F・不二雄大全集 少年SF短編 1藤子・F・不二雄大全集 少年SF短編 1以前読んだ作品が多かった。今再読しても素晴らしい作品揃いだ。こんな深い話を数ページで完結するなんて、作者の卓越した才能を感じる。「恋人製造法」は最初のクローン漫画だと大森氏の解説にあった。同じ題材の多い大好きな萩尾望都氏、清水玲子氏作品より前なんだなとびっくりした。また大好きな諸星大二郎氏と同じ香りの「山寺グラフィティ」も印象に残った。読了日:09月11日 著者:藤子・F・不二雄
関ヶ原〈下〉 (新潮文庫)関ヶ原〈下〉 (新潮文庫)最終巻。この「関ヶ原」で、日本の3大決戦のひとつ「関ヶ原の戦い」の人間模様を知ることができた。三成は官僚、家康は政治家だったのだなぁ。三成の最期は気の毒だったが、如水の「あの男は成功した」の言葉で救われた。また、島左近大谷吉継の行動に感銘した。勝手に、「石田幕府」「加藤幕府」「黒田幕府」「毛利幕府」「上杉幕府」ができたら?なんて想像した。「福島幕府」それはないよね。ひどいことになりそう。家康の「徳川幕府」だから200年以上続いたんだろな。読了日:09月09日 著者:司馬 遼太郎
藤子・F・不二雄大全集 オバケのQ太郎 8藤子・F・不二雄大全集 オバケのQ太郎 8「一日一膳」「苦しみよこんにちは」「ケチケチオバQ」など正ちゃん、パパ、ママたちの「したら良いこと」をQちゃんが自分なりに実行するが、いつもとんでもないことになる。とっても素直だし、ひたむきで愛らしいので、家族に愛されているの、わかるな〜読了日:09月07日 著者:藤子・F・不二雄,藤子不二雄A
キテレツ大百科 2 (藤子・F・不二雄大全集)キテレツ大百科 2 (藤子・F・不二雄大全集)小学生向きだと思ってたら、「ままごとハウス」は大人を風刺してるような漫画で、ドキッとさせられた。「地獄へいらっしゃい」は、悪いことの定義に納得。「如意光」「思い出カメラ」は私も欲しいなぁ。最終話はキテレツ大百科がなくなる話で、キテレツの一生懸命さに可笑しさを感じるが、最期の言葉はりっぱだった。いいね。こういう終わり方。読了日:09月06日 著者:藤子・F・不二雄
エスパー魔美 1 (藤子・F・不二雄大全集)エスパー魔美 1 (藤子・F・不二雄大全集)普通の中学生の魔美ちゃんが軽い超能力を持ち、人助けなどする成長物語。ヒロインの性格がかわいいし、画家のお父さん、ちょっとうるさいお母さん、犬(タヌキ?)のコンポコ、高畑くんなど登場人物もいい感じ。作品全体に品があり、安心して読める。読後感もほっこり気分でよい。読了日:09月04日 著者:藤子・F・不二雄
藤子・F・不二雄大全集 別巻 Fの森の歩き方 藤子・F・不二雄まんがワールド探検公式ガイド藤子・F・不二雄大全集 別巻 Fの森の歩き方 藤子・F・不二雄まんがワールド探検公式ガイド読了日:09月04日 著者:藤子・F・不二雄,『藤子・F・不二雄大全集』編集部
関ヶ原〈中〉 (新潮文庫)関ヶ原〈中〉 (新潮文庫)この作品で家康・三成の比較、大名たちの事情・行動、島津の戦いが江戸時代中続いた理由を知ることができた。上杉、真田親子、黒田、毛利、福島、山内達の話も興味深い。細川ガラシャ夫人の最期は悲惨すぎるが、凛とした姿勢には憧れる。また私が大名だったら東西どちらを選ぶかな?三成、島さんの言うことに聞く耳持ってほしかった。読了日:09月04日 著者:司馬 遼太郎
藤子・F・不二雄大全集 ドビンソン漂流記藤子・F・不二雄大全集 ドビンソン漂流記小学生向きの家族の物語。すっかり親の気持ちで読んでしまった。ラストの「素敵なプレゼント」のお父さんがかっこいい。口やかましいが、愛情あふれ、子供をコントロールしているお母さんたち、素敵だなぁ。作者の才能の豊かさを感じる。解説「まんがは子どもの食事です」では、なるほど!私は大人だが、私にとっても同様。読了日:09月02日 著者:藤子・F・不二雄
カムイ伝全集―決定版 (第1部2) (ビッグコミックススペシャル)カムイ伝全集―決定版 (第1部2) (ビッグコミックススペシャル)斬首の巻。カムイ兄、弟の分も生き抜いてほしい。かっこいい露木先生の死に涙がでた。僧姿の忍びの者、一体誰なのだろう?一角どうする?あとがきで知ったが、作者のお父さんは画家で活動家だったんだな。だからこんな物語が生まれたのだろうか。読了日:09月02日 著者:白土 三平
カムイ伝全集―決定版 (第1部1) (ビッグコミックススペシャル)カムイ伝全集―決定版 (第1部1) (ビッグコミックススペシャル)カムイ誕生の巻。数十年ぶりの再読。江戸時代の身分制度他、作者の色々な説明を興味深く読めた。また、動物の描写も素晴らしい。支配者・被支配者の差が激しすぎる気はした。実際はどうだったんだろうか?カムイ、白オオカミ、頑張れ!読了日:09月02日 著者:白土 三平
藤子・F・不二雄大全集 少年SF短編 2 (てんとう虫コミックス〔スペシャル〕)藤子・F・不二雄大全集 少年SF短編 2 (てんとう虫コミックス〔スペシャル〕)近所の図書館は、漫画は閉架書庫にあるが、夏休みは子供達に?公開される。で、毎年8月末は手塚作品を読むが、今年はこれも。以前「藤子・F・不二雄SF短編PERFECT版全8巻」を読んだ時、短編でこんなSFを描くなんてすごい!と思った。今回も、第1話「みどりの守り神」の飛行機遭難、地球上生物全滅、色んな苦労後、ラスト救われる話に感銘した。どの作品もよいが「ユメカゲロウ」「老年期の終わり」は特に余韻が残る。読了日:09月01日 著者:藤子・F・不二雄
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