2011年12月の読書メーターまとめ

2011年の読書メーター
読んだ本の数:476冊
読んだページ数:91870ページ
ナイス:430ナイス
感想・レビュー:127件
月間平均冊数:39.7冊
月間平均ページ:7656ページ

12月の読書メーター読んだ本の数:11冊読んだページ数:3662ページナイス数:76ナイス
忘れられた花園 上忘れられた花園 上2011年出。このミス9位。1913年豪メアリーバラ。お伽噺の本が入った小さなトランクと共に港に一人取り残された少女は、ネルと名付けられヒュー夫婦に引き取られる。2005年孫娘カサンドラはネルを看取った時、英コーンウォールにあるコテージを遺される。。。ネル、カサンドラ、イライザの話で1913年、1975年、2005年と過去・現在が交互し、英・豪と場所も変わるが、迷うことなく物語の続きがさくさく読める。3人それぞれ魅力的な女性だ。最初のイライザのお伽話は興味深いし、ブラックハースト荘地図でイメージが膨らむ。読了日:12月31日 著者:ケイト・モートン
パイレーツ―掠奪海域 (ハヤカワ・ノヴェルズ)パイレーツ―掠奪海域 (ハヤカワ・ノヴェルズ)2009年出。1665年カリブ海、英植民地ジャマイカ。オルモント総督が発行した私掠免状を持っているハンター船長(海賊とは違うらしい)。天才航海士エンダー、火薬専門家ドン・ディエゴ、怪力の巨漢ムーア人、驚異的な視力の女性レイジュー、冷酷な殺し屋サンソンの仲間と共に、スペイン領マタンセロス島に停泊しているカサーリャ司令官の財宝を積んだ軍艦掠奪を謀る。。。波乱に満ちた大冒険。レイジュー、男性を惑わすアン・シャープ(後女優になった)女性達の活躍も凄い。PCに残っていた遺作。スピルバーグで映画化予定?で楽しみ。読了日:12月28日 著者:マイクル・クライトン
犯罪犯罪2011年。このミス2位。独弁護士による短編集。「フェーナー氏」妻を殺した夫。「タナタ氏の茶碗」茶碗を盗んだが命拾いした3人。「チェロ」弟を殺した姉。「ハリネズミ」兄を救う弟。「幸運」愛ゆえの死体損壊。「サマータイム」自分のために売春した恋人を謀殺した男。「正当防衛」本当に正当防衛?「緑」羊を殺す男。「棘」美術館警備員の狂気。「愛情」性的衝動ゆえの人格障害。「エチオピアの男」銀行強盗の男逃亡。コーヒー農園で生きがいを見出す。。。異様な事件が淡々とした文章で綴られる。ラストの話でやっとほっとした。読了日:12月26日 著者:フェルディナント・フォン・シーラッハ
二流小説家 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)二流小説家 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)2011年。MWA新人賞ノミネート。このミス1位。売れない中年作家ハリー・ブロック。ニューヨークの連続殺人犯ダリアン・クレイから条件つきで手記の以来を受ける。。。頼りないが誠実なところがあるハリーに好感が持てる。女子高生クレア、被害者の妹でストリッパーのダニエラ、弁護士秘書・ハリーのヴァンパイア小説ファンのテレサの女性達が魅力的。謎解きはもちろん、ハリー執筆のシリーズ物ミステリ、SF、ヴァンパイア小説が本篇中所々に紹介されていて面白い。クレアとの色んな探偵小説の会話も楽しい。傑作。読了日:12月25日 著者:デイヴィッド・ゴードン
開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ・ミステリワールド)開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ・ミステリワールド)2011年刊行。このミス3位。18世紀英ロンドン。外科医ダニエルの解剖教室で、四肢切断された、あるはずのない死体が発見される。詩人志望の少年ネイサンは。教室の弟子達エドとナイジェルは。盲目の治安判事は。。。まるで翻訳ミステリのようだ。皆川さんのお年を知りびっくりした。前半のネイサンの物語は悲惨だが、中盤以降の治安判事サー・ジョン登場あたりから面白くなった。ダニエルの言葉は悲しいが、正直な性格だから信頼されたのだろう。悲惨な物語の合間に、解剖ソングなどのユーモアがあり地味に可笑しかった。傑作。読了日:12月18日 著者:皆川 博子
世界の幻想ミステリー〈3〉ザ・クリーチャー世界の幻想ミステリー〈3〉ザ・クリーチャー2008年発売。動物にかかわるミステリー。ポー「黒猫」有名な作品。ジェイコブズ「猿の手」三つの願いをかなえてくれる猿の手。フォルヌレ「草むらのダイアモンド」黄色く光る蛍。マリアット「狼人間」山奥に隠れ住む男と子供たち。キプリング「けものの印」猿の神を冒涜した男。エーヴァース「クモ」安ホテルの一室、金曜、同じ時間に毎週首吊自殺が。。。ジュニア向け翻訳なので読み易かった。どの作品も怖くゾクゾクするが、印象深いのは「黒猫」「猿の手」。読了日:12月13日 著者:林 浩一
SFベスト201SFベスト201どの作品も解説読んでるだけで面白い。ダン・シモンズエンディミオン」以降未読なので、読まなくっちゃ。近所の図書館はいつ行っても「エンディミオンの覚醒」も「「イリアム」も「「オリュンポス」もあるのに、「エンディミオン」だけない。。。読了日:12月08日 著者:
SF入門SF入門オールタイム・オールジャンル・ベスト、日本作家クラブおすすめ20編、ジャンル別ベスト。。。積読漫画、読んでないのが結構あったので読まなくちゃ。大好きな諸星大二郎作品「暗黒神話」「生物都市」「西遊妖猿伝」が入っていて嬉しい。読了日:12月08日 著者:
これだけは知っておきたい名作ミステリー100これだけは知っておきたい名作ミステリー100参考になった。名作揃い。もったいないので、あらすじは読まないことにして題だけ確認。読了日:12月08日 著者:
ファンタジー・ブックガイドファンタジー・ブックガイド参考になった。気になる作品。「イルスの竪琴」「ベルガリアード物語」「ディルヴィシュ」「ゲイルズバークの春を愛す」「ふりだしに戻る」「マリオンの壁」「トムは真夜中の庭で」「幽霊」「メメント・モーリ」「常世の森の美女」「エルリック・サーガ」「モモ」「はてしない物語」「「彼方より」「バルタザールの遍歴」「カント・アンジェリコ」「悲しみの鶸」「運命の騎士」「闇の女王にささげる歌」「アラビアの夜の種族」「鳥姫伝」「陋巷に在り」など。読了日:12月08日 著者:石堂 藍
クリスマスに少女は還る (創元推理文庫)クリスマスに少女は還る (創元推理文庫)1999年このミス6位。メイカーズヴィレッジ聖ウルスラ学園。クリスマス近い日、仲良し2人、10歳の州副知事の娘グウェンとホラーマニアのサディーが姿を消した。警察官ルージュ・法心理学者アリは。。。物語に登場する少女・女性たちが魅力的。特にサディー・ベッカの母子が印象に残った。読了後「クリスマスに少女は還る」と原題「囮の子」の意味に納得(センスある題だなぁ)。評判通りの衝撃と感動の物語だった。ホラー映画苦手だが、たまには見ようかな。読了日:12月04日 著者:キャロル オコンネル
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