2018年1・2月の読書メーター

「北斗の拳文庫版コミック全15巻完結セット」
199X年、世界は核の炎に包まれた!! 文明は消え去り、世界は暴力が支配する時代になっていた──！「週刊少年ジャンプ」に1983年〜1988年まで、原作・武論尊、漫画・原哲夫により連載。最終戦争により、荒廃し弱肉強食の世界になった世紀末を舞台に、一子相伝の暗殺拳“北斗神拳”の伝承者・ケンシロウが、愛と哀しみを背負い救世主として成長していく姿を描き出す（Ａｍａｚｏｎ）。。。一世風靡した漫画を年末から正月にかけ読了。トキが好きと家族に言ったら、誰でもトキは好きだと一蹴された。「フッ、だがまだ生きている・・」

「巨人たちの伝説」
6万年前。第六氷期を迎えた地球は、氷に覆われようとしていた。高度な文明を築き上げ、栄華を誇る巨人・タイタン族も存亡の危機に。彼らは驚異的な科学力と精神力で、地表の温度を上げようとして……!?（Ａｍａｚｏｎより）。。。昔のハードＳＦ。名作、ホーガンの「星を継ぐもの」の原点なんだって。それ読んでないけど、なかなか面白かったので、ホーガン読まなくちゃ。"幻の第五惑星"、"巨人"、"木星"がキーワードの時代を超えた物語。久しぶりにこんなハードＳＦ読んだ。こんな壮大な物語を一冊で描きあげるなんて、さすがに星野氏！

「滅びし獣たちの海」
冷戦下での凄絶な原子力潜水艦開発競争『レッドツェッペリン』。江戸時代にとある島に流れ着いた白人と、その島の鯨漁にまつわる悲劇『鯨鬼伝』。海洋調査船が流れ着いた島では、かつて恐ろしい実験が!?『罪の島』。軍艦が時代遅れの兵器となっていた第二次世界大戦下。世界最大の軍艦・ビスマルクと、共闘した最新鋭潜水艦・ベーオウルフの前に現れた恐るべき相手とは!?『滅びし獣たちの海』。黄金都市（エル・ドラド）と呼ばれた、未発掘の古代都市を守り続けてきたのは!?『アウトバースト』。。。短編集で、どの物語も濃い。

「7SEEDS 外伝」
人類滅亡を阻止するため、未来へと送られた若者達は、崩壊していく地下から脱出し、佐渡島で生きていくことを決意した。そして、最後まで生き残ったのは30人のメンバー達だった。食べ物や住む場所の確保など、「生活」に必要な作業を協力しあわなければならない日々がついに始まった! （Ａｍａｚｏｎ）。。。これから佐渡で暮らしていく上で、よくもまぁこんなに適材適所に配置したもんだと、作者のストーリーの運びの計画に関心。こんな時は夏Ａチームが頼りになるよね。田村さん、お疲れ様です。長編が終わってしまって寂しいなぁ。

「BLUE GIANT 10」
ジャズに心打たれた高校3年生の宮本大は、川原でサックスを独り吹き続けている。雨の日も猛暑の日も毎日毎晩、何年も。「世界一のジャズプレーヤーになる…!!」努力、才能、信念、環境、運…何が必要なのか。無謀とも言える目標に、真摯に正面から向かい合う物語は仙台、広瀬川から始まる（Ａｍａｚｏｎ）。。。１〜１０巻読了。ジャズのテナーサックスに魅入られた若者の成長物語。あの「岳」の作者だけあって、主人公は好感持てる、素朴でオトコな若者。１０巻までは日本での活動編。登場キャラがみんな魅力的。海外編supremeへ続く。

「BLUE GIANT SUPREME 3」
止まるわけにはいかない宮本大は、単身ヨーロッパに渡る。降り立ったのはドイツ・ミュンヘン。伝手も知人もなく、ドイツ語も知らず、テナーサックスと強い志があるだけだ。「世界一のジャズプレーヤーになる・・・!!」練習できる場を探すところから始まる挑戦。大の音は、欧州でも響くのかーーー(Ａｍａｚｏｎ）。。。１〜３巻読了。主人公のジャズに対する熱意や頑張りに引き寄せられる人々たち。考え方や姿勢に魅力を感じる。益々の活躍を期待。巻末の、主人公の回りの人々のインタビューがドキュメンタリーぽくてＴＶを観てる感じだ。

「七つ屋志のぶの宝石匣(5) 」
『のだめカンタービレ』から4年、待望の二ノ宮知子最新作のテーマは「宝石×質屋」!東京下町の老舗・質屋を舞台に、宝石のオーラが見える質屋の娘・志のぶとイケメン宝石外商・顕が織りなす、キラッキラの人間ドラマ（Ａｍａｚｏｎ）。。。１〜５巻読了。今回はのだめ程変人じゃない高校性、がヒロイン（石の気持ちがわかるので、オカルト少女と呼ばれている）。子供の頃、わけあって質に入れられた顕くん、質屋の娘・志のぶはフィアンセ同志。何やかんやありながらも仲よし。作者の石、宝石、ブランドなどなどの知識がすごい。続きが楽しみだ

「からくりサーカス全43巻完結コミックセット」
遺産相続絡みで命を狙われる少年・勝と彼を助けるためにからくり人形を操る女・しろがね。二人を中心に始まった熱血曲芸活劇、開演中--(Ａｍａｚｏｎ）。。。名作「うしおととら」がよかったので、期待して読んだ。全４３巻は長かった。主人公３人の、２００年前の過去から現在を、それぞれの視点から語られるから、長くなるかな。悪役の人形のボスが、主人公のひとりである、小学生の勝に色々質問するが、その答えがいちいち的を得ていて、セリフ上手いなぁと感心させられた。また、中盤以降の最古の４人の人形たちもよい。

「Piece 全10巻完結セット」
大学生生活を送る水帆の下に、高校時代のクラスメイト・折口はるかが亡くなったと連絡が入る。特に親しくした覚えはないのに、折口は母親に水帆を親友だと言っていたらしい。そのことがきっかけとなり、彼女の母親に、はるかが付き合っていた男を探して欲しい、と頼まれる（ウィキ）。。。ヒロインがしっかりしてる様で、自分の恋愛にしつこく囚われ過ぎ、回りがわからずお子様で、うんざり。が、少女漫画サスペンスとしては、よく練られている。特にラストでびっくり。ただ、母親の立場で物語を再考すると、非現実的。ま、少女漫画だからいいか。

「ピースオブケイクコミック 1-5巻セット」
a piece of cake…お茶の子さいさい、朝飯前、簡単なこと――梅宮志乃は惰性で付き合っていた彼氏と別れ、心機一転、仕事を辞め、引越もする。アパートの隣人でバイト先の店長・菅原京志郎にだんだんと心惹かれる志乃。しかし京志郎には同棲中の恋人・成田あかりがいて…（Ａｍａｚｏｎ）。。。ジョージ朝倉氏の漫画は「痛い」イメージがあった。が、本作品は、時にはヒスを起こすが、自分に正直に生きる、好感が持てる女性がヒロイン。痛くなかった、ほっ。

「惡の華コミック全11巻完結セット」
ボードレールを愛する少年、春日高男。ある日、彼は、放課後の教室に落ちていた、大好きな佐伯奈々子の体操着を、思わず盗ってしまう。それを、嫌われ者の少女・仲村佐和に見られていたことが発覚!! 盗んだことをバラされたくない春日に、彼女が求めた“契約”とは‥‥!?（Ａｍａｚｏｎ）。。。はっきり言って、私この漫画無理だ、と思った。何でこんな品のない漫画が人気あるのかと思った。が、どういう方向に行くのか興味もあり、我慢して読んだ。結局最後まで読んで、ああ、そういうことだったのかと納得。もうこの人の作品はいいかな。