2016年8月の読書メーター

2016年8月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:2528ページ
ナイス数:51ナイス

特捜部Q ―カルテ番号64― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)特捜部Q ―カルテ番号64― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)感想
今回は、八〇年代に起こったナイトクラブのマダムの失踪事件。アサドとローセの調査によるとほぼ同時に五人もの行方不明者が出ているという。(Amazonより)。。デンマークでは1967年頃まで「優生法」という法律があり、「軽度知的障害」「社会に受け入れられない」女性がスプロー島の女子収容所に収容されていた。不妊手術をしなければ島が出られない。カール達は失踪事件の捜査を続ける内、謎の秘密結社に気づく。。。作者の憤りがとてもわかる。過去の酷い話に暗澹とする半面、「Q」の話でにやりとさせられる。ラストあっと驚いた。
読了日:8月30日 著者:ユッシ・エーズラ・オールスン
特捜部Q ―Pからのメッセージ― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)特捜部Q ―Pからのメッセージ― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)感想
今回「Q」のカール・マーク警部補と奇人アサドのコンビが挑むのは、海辺に流れ着いたボトルメールの謎。瓶から取り出された手紙の冒頭には「助けて」との悲痛な叫びが。(Amazonより)。。。益々面白くなった第3弾。相変わらず昔の事件を追う。また、カールの助手、アサド、ローセは一体何者なのか?という謎も深まる。事件の方は後半、犯人を追いつめていくカール、アサド、その他登場人物の行動がハラハラドキドキでイッキだった。あ〜面白かった。次へ。
読了日:8月21日 著者:ユッシ・エーズラ・オールスン
特捜部Q ―キジ殺し―― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1853)特捜部Q ―キジ殺し―― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1853)感想
二十年前に無残に殺害された十代の兄妹の事件だ。犯人はすでに収監されているが、彼一人の犯行のはずがない。事件の背後には政治 経済を牛耳るあるエリートたちの影がちらつく。警察上層部や官僚の圧力にさらされながらも、カールは捜査の手を休めない(Amazonより)。。。今回もカール・マーク警部補と部下アサド、新人の女の子ローセの珍妙なやりとりに笑った。事件は相変わらず残虐で気持ち悪く、でもラストは気になるので、適当に飛ばしながら読んだ。面白かった。次作へ。
読了日:8月11日 著者:ユッシ・エーズラ・オールスン
鼻紙写楽 (ビッグコミックススペシャル)鼻紙写楽 (ビッグコミックススペシャル)感想
江戸期・田沼の時代。町方役人の次男坊・勝十郎は長じて、座頭・五代目市川団十郎らの下で芝居小屋・中村座囃子方「笛吹き勝」となって下働きをしていた。しかし、同心の兄・一馬が殺され、勝十郎は再び武士に戻り・・。(Amazonより)。。。以前「らんぷの下」を読んですごい漫画家さんだなと思っていた。「伝説の漫画家」らしい。今回、友人が手に入れ、読ませてもらった。感謝!。田沼政治の終焉の時代、町民文化である歌舞伎の様子や、写楽が描かれており、素晴らしい作品。続きも読みたいなぁ。
読了日:8月11日 著者:一ノ関圭
黄昏に眠る秋 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)黄昏に眠る秋 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)感想
霧深いエーランド島で、幼い少年が消えた。母ユリアをはじめ、残された家族は自分を責めながら生きてきたが、二十数年後の秋、すべてが一変する。(Amazonより)。。。物語は現代と1940年代以降のニルス・カントの話が交互に描かれる。80歳越えるユリアの父・おじいちゃん元船長の推理と活躍にどんどん引き込まれる。息子を失った母ユリアの苦悩が痛い。うわ〜こんなラスト!!冬編は先に読了したので、次は春編を読もうっと。
読了日:8月1日 著者:ヨハンテオリン

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