海外小説「皇帝のかぎ煙草入れ」ディクスン・カー1942年米

皇帝のかぎ煙草入れ (創元推理文庫 118-11)

皇帝のかぎ煙草入れ (創元推理文庫 118-11)

ジョン・ディクスン・カー(ウィキ)

内容(アマゾン)
向かいの家で、婚約者の父親が殺されるのを寝室の窓から目撃した女性。だが、彼女の部屋には前夫が忍びこんでいたので、容疑者にされた彼女は身の証を立てることができなかった。物理的には完全な状況証拠がそろってしまっているのだ。「このトリックには、さすがのわたしも脱帽する」とアガサ・クリスティを驚嘆せしめた不朽の本格編。

登場人物
イブ・ニール:可憐な夫人
ネッド・アトウッド:イブの元夫
トビイ・ロウズ:イブの婚約者
ゴロン警察署長
ダーモット・キンロス博士

ちょいコメ
ネッドと離婚してトビイと婚約したイブの所に、夜中ネッドが復縁話にきた・・という出だしに
あららこれは〜まずいよ〜と、もう私は物語に引き込まれていた。
そして殺人事件を目撃?!なんと嫌疑はイブに。どんどんイブは窮地に追い込まれる!!
どうなるの〜?と思った時に、キンロス博士登場!ひょいひょいと謎を解いていく・・
「底抜けにお人よしで美人」な女性は悪い男にひっかかりやすいのだなぁ。
とても面白い心理ミステリーだった。傑作。

解説より。初心者に勧める作品・好きな作品を、東京創元社がアンケート集録した時の結果は、ポー、ドイル、チェスタトンの古典的必読作品を除いて、クロフツ「樽」、ルルー「黄色い部屋の謎」、クリスティ「アクロイド殺人事件」の順になった。好きな作家・作品ではクイーン「Yの悲劇」、クロフツ「樽」が多い。カーの作品はばらばらだったらしい。作風として、カーは、長編一作がきわだっている作家ではなく、前作平均して読むにたる作家と言えるらしい。。

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