国内小説「でーれーガールズ 」原田マハ2011年

でーれーガールズ

でーれーガールズ

YOMIURI ONLINE

原田マハ(ウィキ)

内容(アマゾン
漫画家の小日向アユコ(本名・佐々岡鮎子)は30年ぶりに高校時代を過ごした岡山県にやってきた。母校の女子高で講演会をするためだ。 講演会前々日、この機会にと高校の同級生たちが同窓会を開いてくれた。そこでアユコは30年ぶりに親友の武美と再会する。武美は母校の教師になっていた。アユコを招いたのも武美だという。実は30年前、アユコと武美には忘れられない思い出があった。 1980年、岡山――。東京から引っ越してきたばかりの佐々岡鮎子はクラスに友達がいない。心の支えは、かっこよくてギターもうまい大学生の彼、ヒデホくんだった。ところが、二人を主人公に描いた恋愛マンガを、クラスの秋本武美に見られてしまう。美人で勝気な武美に、鮎子はいつもからかわれていたのだ。しかし、武美は物語の続きを読みたがって……。

登場人物
佐々岡鮎子:主人公
秋元武美:友人

ちょいコメ
友人のお勧め。作者の自伝的小説。
こんな胸キュン青春ものを読んだのは久しぶり。岡山の町を知っているので、
この物語に出てくる店や町並みの描写は、その通りの雰囲気が上手に描かれているなぁと思った。
後楽園への道・岡山駅内・西口への地下通路・一番街・路面電車・路上販売のお兄さん・・なんて懐かしい!
表紙になっている「鶴見橋」の風景も、まさにその通りで、この全景が目に浮かぶ。
私自身、少女漫画好きなので、ティーンエイジャーだった作者の迷いが理解できた。
そして、大人になってから当時を振り返る気持ちも。
ラスト、こんな風に終わらせるかなと思ったが、これも事実なのだろうか?
「でーれー、ええ夢見せてもろうたが」という武美の言葉が印象に残る。
この本を勧めてくれた友人に感謝!私も、でーれーええ本読ませてもろうた。