海外小説「エアーズ家の没落」上  サラ・ウォーターズ 2010年

エアーズ家の没落上 (創元推理文庫)

エアーズ家の没落上 (創元推理文庫)

本が好き

内容(アマゾンより)
かつて隆盛を極めながらも、第二次世界大戦終了後まもない今日では、広壮なハンドレッズ領主館に閉じこもって暮らすエアーズ家の人々。かねてから彼らと屋敷に憧憬を抱いていたファラデー医師は、往診をきっかけに知遇を得、次第に親交を深めていく。その一方、続発する小さな“異変”が、館を不穏な空気で満たしていき…。

登場人物
ファラデー:医師・語り手
ロデリック・エアーズ:ハンドレッズ領主館主
キャロライン・エアーズ:その姉
エアーズ夫人:姉弟の母

ちょいコメ(ネタバレになるかも)
ケイト・モートン「忘れられた花園」がとてもツボだったので、
ゴシック・ホラー古いお屋敷作品を探して見つけた作品のひとつ。

物語はじめから、ファラデー医師の
「かつて隆盛をきわめた」ハンドレッズ領主館の語りが想像力をかりたててくれる。
子供の頃来た時の思い出、エアーズ夫人たちの装い、パーティの風景などなど。
そして、イメージができあがった所でのベイカー・ハイド事件。
怖い!この事件は謎だし、ロデリックの話している出来事も謎だ。
本当にファラデー医師が言うように、ロデリックの
「なんらかの原因で精神を病んでいる」せいで起こった事件なのかな?
続きが気になる。

「本が好き」(上記)には
論点のポイントは、「オチが分かるかどうか」にある
と書いてるが、上を読み終えた今では、まだまだわからない。
わかればいいな〜