海外小説「ソフィー」ガイ・バート2009年

ソフィー

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「ソフィー」(アマゾン

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内容(gooブックスより)
イギリスの田舎町。病弱なマシューは、優しく利発な姉に守られ、幸せな少年時代を過ごした。秘密の隠れ処、化石探し、暗号の日記、子供に干渉しない両親、高い知能を隠す姉、死。そして今、二人は昏い密室で語り合う...。過去と現在が交錯する中で明かされる“真実”とは。12歳でW・H・スミス文学賞を受賞、22歳で本作を上梓した早熟の天才による、幻惑と郷愁の魔術的小説。

登場人物
ソフィー
ティー:ソフィーの弟

マシュー:大人のマティーの名

ちょいコメ(ネタバレぽいかも)
物語の出だしからびっくり!「私」はマシューに殴られたり、両手をガムテープで貼られている。監禁?
一体どんな物語なのかな?と思う。
語り手は現在の「私」、過去のソフィー、過去のマティー
3人交互の話りで物語が展開される。

ソフィー・マティー2人が、秘密の隠れ処・化石探しを楽しむ所は、自分の子供時代を思い出させてくれる。
私も姉妹2人で、3歳違うだけだなのだが、常に姉が支配していた様に思う。
秘密基地を作ったり、土手で花を摘んだり、同じ本を読みあったりした思い出は懐かしい。

物語のソフィーは、複雑な家庭状況で、弟のマティーを守ったのだな。
いつまでも子供時代は続かない。ソフィーは決断をする。それはずっと以前から計画された事だった。
読後、何とも言えない余韻が残る。