海外ミステリ「Xの悲劇」バーナビー・ロス(クイーン) 米 1932年

Xの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

Xの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

エラリー・クイーン

内容(「BOOK」データベースより)
ニューヨークの市街電車で起こった事件は、サム警視の頭を悩ませるに充分なほど不可解なものだった。突然の豪雨を避けるため、婚約者や友人たちと市電に乗った株式仲買人が、なかでくずれるように倒れた。上着のポケットに入っていた奇妙な凶器で殺されたらしいのだが、密室状況の車内には被害者に悪意を抱く者が大勢いた。サム警視は事件の解決を元俳優の探偵ドルリイ・レーンに依頼するが、第2、第3の殺人が発生するにおよび、事件は意外な様相を呈しはじめる。巨匠エラリイ・クイーンが若き日にものした本格ミステリの傑作。新訳決定版。

登場人物
ハーリー・ロングストリート:株式仲買人
ジョン・ドウィット:ハーリーの共同経営者
マイクル・コリンズ
チャールズ・ウッド:車掌
ブルーノ・地方検事
サム:警視
ドルリイ・レーン:元俳優。探偵

ちょいコメ
ディクスン・カーの本を何冊か読んだ時、カーはクイーンをとても尊敬しているとのことだったので、
是非有名な「Yの悲劇」を読まないとと思った。
が、ガイドによると、「Xの悲劇」から読むのがよいと、何冊か書いてあったのでいざ図書館へ。
図書館へ行くと、他の方も同じように考えているらしく、
「Yの悲劇」はいつもあるのだが、「Xの悲劇」はいつも貸し出し中。
ずっとチェックしてた所、やっと借りることができた。

う〜む、これは何を書いてもねって感じ。
最初は、ロングストリートが電車内で、奇妙な道具で殺されるとこで始まる。
電車という密室の中で起こった事件。
元俳優で探偵のレーンが謎解きに挑む。
ラスト、レーンの謎解きに感心する。すごいなぁ。
謎ときの最中、警視サムが質問する内容も(私が疑問に思ったことと同じ)きちんと説明され、
なるほどなるほどと、納得させられる。
また、時々のレーンの扮装が面白い。
途中、翻訳の読みづらい個所はあったが、中盤からは気にならず大変面白く読めた。

後ネタバレ 










































































第1の殺人事件、第2、第3と続くが
この3つの殺人事件の犯人は、ストープスだった。
ロングストリート、ドウィットに妻を殺され財産を盗られるが、妻殺しの罪をきせられ投獄される。
恨みを抱いたストープスは、長年計画した計画を実行にうつす。
3人の人物(チャールズ・ウッドなど)になり、3つの殺人を行う。
読後、こんなことされたら、復讐したくもなるよねと、ストープスに同情した。

次は「Yの悲劇」に移りたいとこだが、ちょっと疲れたので(私の情けない頭が)
ちょっと開けて借りることにしよう。次は、文章の簡単な本で。テヘヘ・・